自由診療|福岡市早良区 倉重病院
エクソソーム点滴
エクソソームとは、細胞が放出する小さな粒子です。中にmiRNAなどの分子を含み、 細胞から細胞へ情報を運ぶと考えられています。このページでは、エクソソームの基礎、 その中身をどう調べているか、当院で行うエクソソーム点滴(自由診療)の受け方、 他の点滴との違いをご説明します。
Summary
エクソソーム点滴の要点
- 当院の製剤
- 1バイアル(2mL)あたり2兆6200億個(1mLあたり1兆3100億個)のエクソソームを含む、骨髄由来の製剤を使っています。粒子数・粒径・表面マーカーに加え、miRNA解析とIPA解析で「中身」まで確認しています。品質の確認結果を見る
- 受け方
- 目的に合わせて、点滴(静脈)または局所への投与から、医師が方法を選びます。
- 回数の目安
- 1回1〜2バイアルを、3〜5回が目安です。体の状態を見ながら、医師と一緒に計画します。
- 流れ
- 診察・状態確認
- 投与方法・量を決定
- 投与
- 体調確認・次回のご相談
- 費用
- 診察時にご案内します。初診の方は、別途初診料2,200円(税込)がかかります。
- ご相談・ご予約
- お電話 092-831-3516(平日 8:45〜12:30 / 13:30〜17:30)、またはご予約・お問い合わせからどうぞ。
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幹細胞がつくる情報の小包
エクソソームを理解するために、私たちは『小包』のイメージで考えます。
幹細胞が届ける『情報の小包』
エクソソームは、細胞同士が情報をやり取りするための重要なメッセンジャーです。
幹細胞の働きは“細胞そのもの”だけではない
現在では、幹細胞が放出するエクソソーム、サイトカイン、成長因子などの情報伝達が、重要な役割を持つことが分かってきています。
エクソソームは全部同じではない
『良い情報』だけを運んでいるわけではありません。エクソソームは、健康な細胞だけが放出しているわけではありません。炎症状態の細胞、老化した細胞、病的な細胞、がん細胞などもエクソソームを放出します。
含まれる情報によっては、望ましくない作用に関与することもあります
そこに含まれる情報によっては、次のような働きに関与することがあります。
どんなmiRNAが入っているか、どのmiRNAが多いか、そのバランスを確認します。
そのため、エクソソーム中のmiRNAを解析し、
次の3点を確認します。
どんなmiRNAが
入っているか
含まれる種類を確認
どのmiRNAが
多いか
発現量の多いmiRNAを確認
全体として
どんな構成か
全体のバランスを確認
miRNAには、さまざまな働きに
関係するものがあります。
Tumor Suppressor miRNA(がん抑制に関係するmiRNA)
異常な細胞増殖を抑える方向で研究されるmiRNAなど

OncomiR(がん促進に関係するmiRNA)
条件によって炎症や腫瘍関連経路に関係するmiRNAなど
一種類だけではなく、
全体の構成やバランスを確認することが重要です。
だからこそ、miRNA解析で
“中身の情報”を評価します。
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エクソソームの中身を調べる miRNA解析
エクソソームには、miRNAなどの小さなRNAが含まれます。miRNAは、細胞の遺伝子の働きに関わる情報です。
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その情報は、体の何に関係する? IPA解析
患者さんにとって大切なのは、『中身が分かったあと、その情報が体のどんな働きや経路と関係する可能性があるのか』を知ることです。
良い働きだけではなく、注意して見るべき働きも評価する
IPA解析では、望ましい方向の働きだけでなく、注意して見るべき生物学的な働きとの関連も確認します。
IPA解析で読み解くこと
miRNA解析で分かった『中身の情報』から、その情報が体のどんな働きや生物学的経路と関係する可能性があるのかを読み解きます。
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粒子数は重要。でも「何が多いのか」を確認する
十分な粒子数が確認されていることは重要です。
エクソソームは『何から・どう作られたか』でも違う
エクソソーム自体は細胞ではありません。でも、どの細胞から作られたのかは重要です。
元になる細胞の状態も確認します
同じ由来でも、元になる細胞の状態が違えば、エクソソームの特徴も同じとは限りません。
どんな環境で育てたか
細胞をどのような環境で育てるかも、エクソソームの特徴を考えるうえで重要です。
当院採用製剤の品質カルテ
確認している項目を、ひと目で。
なぜ、この製剤を選んだのか
「由来」ではなく、確認できた事実を総合して選びました。
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この治療は、どう受ける?
投与方法と回数の目安。
こんな悩みと、どんな体の働きが関係している?
悩みの背景を、生物学的な働きから見る。
体感が現れるまでの時間や、変化の感じ方には個人差があります
エクソソーム治療では、投与後すぐにすべての方が同じような変化を感じるわけではありません。
『体感』として気づくタイミングも、人によって異なります
小さな変化が起きていても、それを『体感』として認識するタイミングには個人差があります。
中身を調べていないと、「何が入っているか分からない」だけではありません
エクソソームの中には、炎症、免疫、血管形成、線維化、細胞増殖、腫瘍関連など、さまざまな働きに関係するmiRNAが含まれる可能性があります。
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こんなことが気になる方へ
日々の不調や、年齢とともに気になる変化はありませんか?
同じ“点滴”でも、体へのアプローチは異なります
「プラセンタや高濃度ビタミンなど、他の点滴とどう違うの?」とご質問をいただくことがあります。
自己脂肪幹細胞とエクソソームの違い
同じ再生医療でも、アプローチは異なります。
自分の細胞だから安心、とは限りません
自己脂肪幹細胞治療では、自分の細胞そのものを採取・培養して体内へ戻します。ただし、大切なのは『自分の細胞かどうか』ではなく、『その細胞が今どのような状態か』を見ることです。
どんな違いを見て考える?
自己脂肪幹細胞とエクソソームの考え方。
出典・参考情報
- テオリアサイエンス株式会社「受託解析結果(NanoSight測定・エクソスクリーン測定)」(2023年8月24日)
粒子数および粒径分布の測定(NanoSight LM10 / 解析ソフトウェア NTA 3.4)、エクソソーム関連マーカー CD9・CD63 の確認 - テオリアサイエンス株式会社「miRNA Analysis of BM-MSC EVs」
骨髄由来間葉系幹細胞のエクソソームに含まれる上位100のmiRNAの構成と発現量の解析 - テオリアサイエンス株式会社「IPA Analysis of BM-MSC EVs」
IPA(Ingenuity Pathway Analysis)の Disease and Function による、miRNAと疾患・生物学的機能との関連の解析 - テオリアサイエンス株式会社「Potential miRNAs and their expression levels for disease treatment in EVs of BM-MSCs」
加齢黄斑変性・血管新生・血管炎症抑制・アルツハイマー病などの領域と、関連するmiRNAの発現量の解析 - 製造元の製品証明書
感染性・安全性の確認(細菌、真菌、B型肝炎DNA、C型肝炎RNA、HIV DNA、ヘルペスDNA、CMV DNA、マイコプラズマDNA)、および原材料・保存条件
本ページの粒子数・粒径・マーカー・miRNA解析・IPA解析に関する記述は上記の受託解析結果に、 感染性・安全性に関する記述は製造元の製品証明書に基づいています。 粒子数は1mLあたり1兆3100億個(1.31×1012 particles/mL)を採用しており、 1バイアル(2mL)あたりでは2兆6200億個にあたります。 本解析結果は、実際の検体を用いて詳細に確認された実測データです。 製造ロットごとに一定の変動が生じる可能性はありますが、 本製剤の品質特性を示す重要な評価データのひとつとしてご覧いただけます。 検査・治療の適応や進め方は、診察のうえ医師が個別に判断します。
AI Concierge
エクソソームについて、AIコンシェルジュに質問する
このページの内容について、疑問の整理と関連する節のご案内を行います。下のいずれかを選ぶと、質問文が入力欄に入った状態で開きます。
AIによる一般的な情報提供であり、診断を行うものではありません。 お名前・ご連絡先などの個人情報は入力しないでください。 症状のご相談は、外来にて医師が承ります。
当院採用製剤の解析結果を見る(miRNA上位100種)
この製剤について
- 由来
- 骨髄由来のヒト間葉系幹細胞(BM-MSC)
- 培養方法
- 3D培養(三次元培養)
- 入手
- 当院で製造・精製しているものではなく、医師の個人輸入により入手しています
この製剤に何が含まれているか
当院が採用している骨髄由来エクソソーム製剤には、miRNA解析とIPA解析の レポートが添えられています。miRNA解析では、製剤に含まれるmiRNAを 網羅的に調べ、存在比の高い順に上位100種を確認しています。 この100種で全体の98.1%を占め、残りの1.9%が その他です。
以下は、そのレポートの結果をそのまま掲載したものです。製剤に何が含まれているかの開示であり、効能や効果を示すものでは ありません。数値はこのロットの解析結果です。製剤やロットが変われば変わります。
レポートで区分されている働き
上位100種のうち40種には、報告されている働きにもとづく区分が 付いています。1つのmiRNAが複数の区分に付くこともあります。
- 抗老化に関わるmiRNA:8種
- 血管炎症を反映するタンパクや血管新生を制御するmiRNA:26種
- NF-κBを中心とした免疫・炎症ネットワークに関わるmiRNA:16種
この区分は、そのmiRNAについて報告されている働きを示すものです。 当院の治療がその働きをもたらすことを示すものではありません。 有効性については研究が進められており、個人差があるため断定は できません。
miRNA 上位100種と存在比
| 順位 | miRNA | 存在比 | 区分 |
|---|---|---|---|
| 1 | hsa-miR-1246 | 22.7% | — |
| 2 | hsa-miR-16-5p | 9.2% | — |
| 3 | hsa-miR-199a-3p | 7.3% | 抗老化 |
| 4 | hsa-let-7f-5p | 6.1% | — |
| 5 | hsa-let-7a-5p | 4.7% | — |
| 6 | hsa-let-7b-5p | 4.7% | — |
| 7 | hsa-miR-21-5p | 4.4% | 抗老化 / 血管炎症・血管新生 |
| 8 | hsa-miR-126-3p | 3.6% | 血管炎症・血管新生 |
| 9 | hsa-let-7i-5p | 3.5% | — |
| 10 | hsa-miR-142-3p | 3.2% | NF-κB免疫・炎症 |
| 11 | hsa-miR-423-5p | 2.6% | — |
| 12 | hsa-miR-146a-5p | 2.3% | NF-κB免疫・炎症 |
| 13 | hsa-miR-223-3p | 1.6% | 抗老化 / NF-κB免疫・炎症 |
| 14 | hsa-miR-143-3p | 1.3% | 血管炎症・血管新生 |
| 15 | hsa-miR-125b-5p | 1.1% | — |
| 16 | hsa-miR-26b-5p | 1.1% | 血管炎症・血管新生 |
| 17 | hsa-miR-103a-3p | 1.1% | 血管炎症・血管新生 |
| 18 | hsa-miR-92a-3p | 1.0% | 血管炎症・血管新生 |
| 19 | hsa-miR-26a-5p | 1.0% | — |
| 20 | hsa-miR-335-5p | 0.9% | — |
| 21 | hsa-miR-486-5p | 0.9% | — |
| 22 | hsa-miR-148a-3p | 0.9% | 血管炎症・血管新生 |
| 23 | hsa-miR-191-5p | 0.9% | — |
| 24 | hsa-miR-101-3p | 0.8% | 血管炎症・血管新生 |
| 25 | hsa-miR-126-5p | 0.7% | 血管炎症・血管新生 |
| 26 | hsa-miR-151a-3p | 0.6% | — |
| 27 | hsa-miR-30d-5p | 0.5% | — |
| 28 | hsa-miR-125a-5p | 0.5% | — |
| 29 | hsa-miR-148b-3p | 0.5% | 血管炎症・血管新生 |
| 30 | hsa-miR-93-5p | 0.5% | 抗老化 / 血管炎症・血管新生 |
| 31 | hsa-miR-25-3p | 0.3% | — |
| 32 | hsa-let-7e-5p | 0.3% | — |
| 33 | hsa-miR-584-5p | 0.3% | — |
| 34 | hsa-miR-10a-5p | 0.3% | NF-κB免疫・炎症 |
| 35 | hsa-miR-122-5p | 0.3% | — |
| 36 | hsa-miR-27b-3p | 0.2% | NF-κB免疫・炎症 |
| 37 | hsa-miR-100-5p | 0.2% | 血管炎症・血管新生 |
| 38 | hsa-miR-7704 | 0.2% | — |
| 39 | hsa-miR-23a-3p | 0.2% | NF-κB免疫・炎症 |
| 40 | hsa-miR-432-5p | 0.2% | — |
| 41 | hsa-miR-1290 | 0.2% | — |
| 42 | hsa-miR-342-3p | 0.2% | — |
| 43 | hsa-miR-30e-5p | 0.2% | — |
| 44 | hsa-miR-221-3p | 0.2% | 血管炎症・血管新生 |
| 45 | hsa-miR-185-5p | 0.2% | — |
| 46 | hsa-let-7g-5p | 0.2% | — |
| 47 | hsa-miR-320a-3p | 0.2% | — |
| 48 | hsa-miR-196a-5p | 0.2% | — |
| 49 | hsa-miR-142-5p | 0.1% | 血管炎症・血管新生 |
| 50 | hsa-let-7c-5p | 0.1% | — |
| 51 | hsa-miR-320c | 0.1% | — |
| 52 | hsa-miR-28-3p | 0.1% | — |
| 53 | hsa-miR-152-3p | 0.1% | — |
| 54 | hsa-miR-155-5p | 0.1% | 抗老化 / 血管炎症・血管新生 / NF-κB免疫・炎症 |
| 55 | hsa-let-7d-5p | 0.1% | — |
| 56 | hsa-miR-4516 | 0.1% | — |
| 57 | hsa-miR-425-5p | 0.1% | — |
| 58 | hsa-miR-146b-5p | 0.1% | NF-κB免疫・炎症 |
| 59 | hsa-miR-24-3p | 0.1% | 抗老化 / NF-κB免疫・炎症 |
| 60 | hsa-miR-4497 | 0.1% | — |
| 61 | hsa-miR-99b-5p | 0.1% | — |
| 62 | hsa-miR-320d | 0.1% | — |
| 63 | hsa-miR-409-3p | 0.1% | — |
| 64 | hsa-miR-328-3p | 0.1% | 血管炎症・血管新生 |
| 65 | hsa-miR-224-5p | 0.1% | 血管炎症・血管新生 |
| 66 | hsa-miR-29a-3p | 0.1% | 抗老化 / NF-κB免疫・炎症 |
| 67 | hsa-miR-150-5p | 0.1% | 血管炎症・血管新生 |
| 68 | hsa-miR-34a-5p | 0.1% | 血管炎症・血管新生 / NF-κB免疫・炎症 |
| 69 | hsa-miR-30a-5p | 0.1% | 血管炎症・血管新生 |
| 70 | hsa-miR-10b-5p | 0.1% | NF-κB免疫・炎症 |
| 71 | hsa-miR-660-5p | 0.1% | — |
| 72 | hsa-miR-382-5p | 0.1% | 血管炎症・血管新生 |
| 73 | hsa-miR-744-5p | 0.1% | — |
| 74 | hsa-miR-181a-5p | 0.1% | 抗老化 / NF-κB免疫・炎症 |
| 75 | hsa-miR-31-5p | 0.1% | — |
| 76 | hsa-miR-128-3p | 0.1% | — |
| 77 | hsa-miR-3960 | 0.1% | — |
| 78 | hsa-miR-664a-5p | 0.1% | — |
| 79 | hsa-miR-3135b | 0.1% | — |
| 80 | hsa-miR-27a-3p | 0.1% | NF-κB免疫・炎症 |
| 81 | hsa-miR-1307-3p | 0.1% | 血管炎症・血管新生 |
| 82 | hsa-miR-625-3p | 0.1% | — |
| 83 | hsa-miR-15b-5p | 0.0% | — |
| 84 | hsa-miR-423-3p | 0.0% | — |
| 85 | hsa-miR-381-3p | 0.0% | 血管炎症・血管新生 |
| 86 | hsa-miR-196b-5p | 0.0% | — |
| 87 | hsa-miR-127-3p | 0.0% | — |
| 88 | hsa-miR-451a | 0.0% | — |
| 89 | hsa-miR-20a-5p | 0.0% | 血管炎症・血管新生 / NF-κB免疫・炎症 |
| 90 | hsa-miR-15a-5p | 0.0% | — |
| 91 | hsa-miR-23b-3p | 0.0% | NF-κB免疫・炎症 |
| 92 | hsa-miR-379-5p | 0.0% | — |
| 93 | hsa-miR-182-5p | 0.0% | 血管炎症・血管新生 |
| 94 | hsa-miR-98-5p | 0.0% | 血管炎症・血管新生 |
| 95 | hsa-miR-1297 | 0.0% | — |
| 96 | hsa-miR-3195 | 0.0% | — |
| 97 | hsa-miR-4306 | 0.0% | — |
| 98 | hsa-miR-454-3p | 0.0% | — |
| 99 | hsa-miR-193b-5p | 0.0% | — |
| 100 | hsa-miR-144-5p | 0.0% | — |
| — | その他 | 1.9% | — |
出典: 当院採用製剤に添付されている解析レポート「BM-MSC miRNA Analysis」。 個別の疾患や部位との関わりについては、診察でご相談ください。
未承認医薬品等についての情報
医療法に基づき、未承認の医薬品等を用いる自由診療について掲載が求められている事項をご説明します。ご判断の材料としてお読みください。
- 未承認の医薬品等であること
当院が使用している骨髄由来エクソソーム製剤は、医薬品医療機器等法上の承認を受けていない未承認品です。公的医療保険は適用されません。
承認された医薬品が国内にも諸外国にも無いのは、有効性と安全性を確かめる研究が、まだ続いている段階だからです。
未承認の医薬品等を医師の判断で用いること自体は、自由診療として制度上認められています。
- 入手経路
当院が使用している骨髄由来エクソソーム製剤は、医師の個人輸入により入手しています。国内で医薬品として流通しているものではありません。
個人輸入により入手した医薬品等については、厚生労働省が注意すべき点を公表しています。
- 国内で承認された同様の医薬品の有無
ありません。厚生労働省医政局研究開発政策課は、令和6年7月31日の事務連絡において、幹細胞培養上清液およびエクソソーム等について「現時点で、使用されるエクソソーム等で諸外国を含め有効性・安全性が示され、薬事承認を得て製造販売されている医薬品はありません」としています。
同事務連絡は、この医療を行う場合には実施する医師の責任のもとで特に安全性に留意する必要があるとし、日本再生医療学会の「細胞外小胞等の臨床応用に関するガイダンス」を参照するよう求めています。
- 諸外国における安全性等に係る情報
米国では、食品医薬品局(FDA)が承認したエクソソーム製品はありません。FDAは2019年12月6日に安全性通知を出し、エクソソームを含むとされる未承認製品による治療のあとに重篤な有害事象が報告されたことを公表しています。2020年7月22日には、再生医療製品に関する消費者向けの注意喚起も出しています。
これらは、当院が使用している製剤について出されたものではありません。ただし、承認を受けていない製品を用いる医療に共通する注意として、そのままお伝えします。
- 主なリスク・副作用
発熱が生じることがあります。
アレルギー反応が報告されています。ただし、脂肪由来の報告であり、骨髄由来のエクソソームとの明確な因果関係は確認されていません。
点滴の手技に伴い、注射部位の痛み・赤み・内出血・腫れ、気分不良、めまいなどが生じることがあります。
本製剤は主要な欧米各国でも承認されていないため、重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。
気になる症状があらわれた場合は、点滴中でもすぐにお申し出ください。実施後に症状が出た場合はお電話でご連絡ください。
- 国内の制度上の位置づけ
細胞そのものを用いない治療は、現在のところ再生医療等安全性確保法の対象に含まれていません。厚生労働省は、細胞の分泌物を用いる医療技術について法制上の措置を講じることとし、規制のあり方の検討を進めています。
対象外であることは、安全性が確認されていることを意味しません。制度が整うまでのあいだ、実施する医療機関の判断に委ねられている状態です。
治療の内容・費用・想定されるリスクについては、診察時に医師が個別にご説明し、ご同意をいただいたうえで実施します。ご不明な点は092-831-3516までお問い合わせください。













































































































